2020年5月20日水曜日

残念なことに男性は女性よりも免疫力が弱いんです

男性は女性よりも免疫力が弱い

免疫についての解説一覧
 体を病原菌などから守っている免疫は、免疫細胞のT細胞とB細胞が軍隊のように戦うことで保たれていますが、免疫の強さは、免疫細胞の数と活動によって決まるものではありません。

 男性と女性を比べると、がんで亡くなる人の数は男性では女性の1.5倍ほどになっています。それだけ男性は弱いということですが、一つにはホルモンが関係しています。女性ホルモンはリンパ球のB細胞が抗体を作る力を高めるのに対して、男性ホルモンは逆に抗体を作る力を弱めてしまいます。抗体は病原菌などを直接、攻撃していくものです。

 男性はストレスに弱いことが指摘されていますが、精神的なストレスが高まると病原菌などを察知するレーダーの能力が落ちて、免疫細胞の働きも低下していきます。男性はストレスがかかる場面にいることが多いうえに、そもそもストレスに弱い脳となっています。

 脳は創造的な働きをする右脳と機械的な働きを得意とする左脳に分けられます。右脳と左脳は脳梁というブリッジで結ばれていますが、女性の脳梁の太さは男性の2倍もあって、左右の脳をバランスよく使うことができるために、ストレスがたまりにくくなっているのです。

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